猫額の手帖

猫の額ほどの小さな物語を紡いでいます。

猫額の手帖・本編

『部屋の片付けをする』

生活感を通り越し汚部屋と化した室内を見回す。ここでどう生きていたのか自分でも疑問に思う。久しぶりにカーテンをあけると、日差しがほこりを浮かび上がらせた。ペットホテルに預けた愛猫二匹を迎えに行くのは十八時。それまでにどうにかしなくては。 黒の…

『はじまりのこと』

妖精たちとの共生が始まった日。