#猫額の手帖061
自分の中で溜まっていく、どろりとした黒くて汚い気持ち。妖精は敏感に悟る。
— つん (@nekobitainote) 2018年1月21日
善きものは癒しを与える。
悪いものは虚ろへ引きずり込む。
いつまでも記憶に繋がれて、痛みを鮮明に思い出しては、何が正しかったのか問いかける。答えは出るはずがなく、外れない鎖は今日も重たいまま。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/G69KDDDpQ4
#猫額の手帖060
現実からは逃げられない。どんなに笑っていても、どんなに幸せでも、私の心に黒いものが寄り添って離れない。これは悪魔なのかと問いかけた。けれど返事はなく、それよりもたちが悪いことだけしかわからなかった。私が負けないように、私はへらへら笑え。最後まで生きてやるんだ。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/hBl6Oo9fab
— つん (@nekobitainote) 2018年1月20日
#猫額の手帖059
同居人との暮らしにはルールがある。
— つん (@nekobitainote) 2018年1月19日
「楽しくご飯を食べること」
喧嘩しても、怒っても、悲しくても、ふたりでいただきますを言うときには、笑っていようと決めた。すぐ機嫌が悪くなる私に手を焼いていた彼は、根気強くそばに居てくれた。どれほどの感謝も足りない。ご飯を作ろう。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/MnPxOZChkt
#猫額の手帖058
昨日降った雨のおかげで、久しぶりに湿度のある空気を吸う。少しだけ地面に日が射すと、妖精たちが楽しそうに泳ぎだす。新しい大気は彼らの力の源泉だ。ゆるやかなメロディーに乗り光が近づく。そっと手を引かれる感覚がして、慌てて歩き出す。誘われてはいけない。帰れなくなる。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/EBHwYiKMCc
— つん (@nekobitainote) 2018年1月18日
#猫額の手帖057
ウクーが眠そうに耳を動かす。そろそろ同居人が帰ってくる時間だ。気難しい彼女のお気に入りは、あまり動物が得意ではなかったはずなのに、いつの間にか立派に下僕を務めている。
— つん (@nekobitainote) 2018年1月17日
「まだかしら」
「もうすぐだよ」
夕飯の支度をしながら返事をする。それははっきりとした問いだった。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/kVGb9pnPLC
#猫額の手帖056
穏やかな気持ちの為に自分を甘やかす。人混みを抜けてたどり着いた店は、ちょっと穴場だ。階段を下るとすぐに席へ通された。メニューを眺めて少し悩み、注文する。薄暗い店内で囁くような会話が流れる。テーブルへ置かれたフレンチトーストを満面の笑みで迎えた。いただきます。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/vZBYgRJzLQ
— つん (@nekobitainote) 2018年1月16日
#猫額の手帖055
実に良くない。つい買ってしまった焼き菓子を頬張る。アーモンドがたっぷりかかっていて美味しい。あと一口、というところで何とか手を止められた。このままでは夜の体重計が恐ろしい。ペーパーに移して戸棚へ置いた。お礼はいいからと胸中で言うと、妖精は笑っているようだった。 #猫額の手帖 pic.twitter.com/8qcrHOxvBu
— つん (@nekobitainote) 2018年1月15日